サッカー選手はなぜ心臓発作が多い?突然死の原因と予防方法/ウーゴ・マラドーナ

スポーツ

2021年12月28日のニュースで、ウーゴ・マラドーナ氏が52歳で亡くなったとの報道がありました。

心臓発作が原因であったとのことですが、非常に若くして亡くなりました。

このようにサッカー選手、現役選手として第一線を退いてから若くしてなくなる方や、試合中に突然死してしまう選手も時々見受けられます。

なぜ、サッカー選手には心臓発作が多いのでしょうか。

見ていきましょう。

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ウーゴ・マラドーナの死因は心臓発作

お兄様のディエゴ・マラドーナ氏は、サッカーW杯アルゼンチン代表で有名になりました。

現役引退後は、コカインの薬物依存や、不摂生による体重増加などで手術や入院を繰り返し、昨年の2020年11月に硬膜下血腫で緊急手術を受けた後、11月25日に60歳で心不全のため亡くなった、と報道されました。

2008年には自身主演で、伝記映画「マラドーナ 2つの顔」に出演していました。

一方、弟のウーゴ・マラドーナ氏は、日本の福岡や札幌で活躍し、2005年まで監督も務めていました。

薬物依存などの報道はなく、イタリアの自宅で過ごしていましたが、心臓発作で亡くなったとのことです。

若い運動選手に心臓発作が起きる理由

若い運動選手に心臓発作が起きて突然死するケースは、10万人に3人程度の頻度で起きると言われています。

中でも、サッカー選手はリスクが高いと言われています。

運動選手の心臓突然死

外見的に健康な若い運動選手では、推定で100,000人に3人の頻度で、不整脈を突然発症して運動中に突然死するケースが報告されます。女性よりも男性に10倍多くみられます。リスクが最も高いのは、米国ではバスケットボールとフットボールの選手、欧州ではサッカー選手です。

執筆者: Robert S. McKelvie, MD, PhD, Western University
最終査読/改訂年月 2017年 7月

出典:MSDマニュアル家庭版(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/06-%E5%BF%83%E8%87%93%E3%81%A8%E8%A1%80%E7%AE%A1%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%81%A8%E5%BF%83%E8%87%93/%E9%81%8B%E5%8B%95%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%81%AE%E5%BF%83%E8%87%93%E7%AA%81%E7%84%B6%E6%AD%BB)

一般的な、若い運動選手の心臓突然死の原因は、3つあります。

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理由① 隠れている心筋の肥厚(肥大型心筋症)

高血圧など明らかに心臓の筋肉が厚くなる原因がないのに、心筋の肥厚が起きて、心機能が低下する病気です。

遺伝などが関係していると言われています。

理由② 隠れている不整脈

ブルガダ症候群という、遺伝する不整脈の疾患は、突然の心停止を起こす危険があります。これは、病院の検査で見つけ、機械を埋め込むことで突然死を予防できます。

その他、QT延長症候群も、致死的な不整脈を起こすことが知られています。

理由③ 心臓に衝撃を受けて起きる心臓震盪(しんとう)

痩せている人が、心臓にボールなどの衝撃を受けると、心臓しんとうを起こして、心停止することがあります。

野球やホッケー、ラクロスなどで起きることがあります。

ちなみに、一方、高齢の運動選手では、動脈硬化による狭心症など(冠動脈疾患)が一番多いとされています。

また、マラソンでも、心臓発作の突然死が報告されていて、「フルマラソン」「男性」でより多く起き、その人々には「肥大型心筋症」が半分以上あった、と報告されています。

引用:http://urogynnet.jp/run.html

サッカー選手に心臓発作が多い理由

心臓突然死を起こすリスクが高いスポーツは、先ほどもありましたが、サッカー・バスケットボール・フットボールと言われています。

どれも、長時間の試合中に走り続けるスポーツで、更に身体のぶつかり合いもあります。

心臓は筋肉でできていますが、腕の筋肉と違って無意識で動きます。

腕の筋肉は使い続けると疲れてもう動かせなくなりますが、心臓の筋肉は無意識で動いているため、限界が来るまで気付かずに使ってしまうと、突然動かなくなってしまうのでしょう。

サッカーは、1時間半から2時間程度、ずっと走り続けるスポーツです。

全力で、ハーフマラソンに近い時間走り続けるため、心臓に限界が来てしまうこともあるのでしょう。

また、寒い気候であったり、朝起きてすぐ練習をしたりなど、より心臓に負担がかかる状況も、危険が伴うと考えられます。

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スポーツ中の心臓突然死の予防法

スポーツ選手は、心血管に問題がないか、検査を定期的にすることが大切ですね。

突然死を予防するうえで最も重要なことの一つは、心血管疾患を早期に診断し、適切に治療することです。特にアスリートは、循環器系の隠れた問題を適時に見つけるために、定期的な心血管検査を受ける必要があります。また、健康的な生活習慣を追求し、運動不足、肥満、喫煙、アルコール摂取過多などの危険因子を回避することも重要です。

出典:https://www.biotronik.jp/patients/health-conditions/sudden-cardiac-death.html

もし、心臓が止まってしまったら、救急車を呼んで、病院で治療を受けることになります。救急車が来るまでの時間に、心配蘇生をし、自動体外式除細動器(AED)を使って、少しでも蘇生の可能性を高くすることが大切です。

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さいごに

今回は、なぜサッカー選手には心臓発作が多いのか、その理由について考えてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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