下町の旋盤職人の岩井仁(85歳)プロフェッショナルの理由・原子炉と瀬戸大橋と新幹線

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2021年11月30日(火)20時57分から、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、旋盤職人の岩井仁さんが紹介されます。

85歳で現役の岩井仁さんはどんな人物なのでしょうか。

旋盤職人として何がすごいのでしょうか。

みてみましょう。

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岩井仁の経歴・プロフィール

本名:岩井仁(いわいまこと)
生年月日:1936年(85歳)
出身地:東京都港区
国籍:日本人
職業: 旋盤職人、岩井製作所社長

下町の旋盤職人 岩井仁

岩井仁さんの家は、祖父の代まで神田錦町でかざり職人(錺職人)をしていました。

1936年、岩井仁さんは、板金業を営む父親の元に生まれました。

文系の母親に「勤め人になって欲しい」とお願いされていたため、社会人となって会社員になりました。

しかし、職人の血筋は争えず、父親の影響を受けて職人に憧れます。結婚直後の1965年、30歳手前で旋盤職人に転向しました。

1966年、旋盤職人となって翌年に、茨城県東海村で国産の原子力発電がスタートし、原子炉の制御棒を上下させるシリンダーを、大田区の町工場に発注したことを受け、みるみる力を発揮します。最終的に、25年間原子炉の制御棒のシリンダーを作り続けました。

その他、新幹線に使用されるシリンダーや、国家プロジェクトとしての瀬戸大橋のワイヤーを制御するシリンダーなどの依頼を受け、85歳の現在も現役で活躍しています。

2008年(72歳)には、大田区が選ぶ「大田の工匠」に初年度の会で表彰されました。

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岩井仁の技術が業界一と言われる理由

岩井仁さんは、小径長物の旋盤加工技術が業界一だと言われています。

シリンダーのように、細長い円筒形のものを旋盤加工する技術に長けている、ということです。

「長さ2mまでの長尺物を真直度0.1mmで加工でき、外径は0.01mmまでの精度で加工できる」と言います。

細長い円筒状の部品を削るときに、刃先から出る切削音のわずかな変化を聞き分けて、振れ止めのネジを微調整することで、100分の1ミリ(0.01mm)の精度で加工していくのだそうです。

本当の職人の技ですね。

さいごに

今回は、旋盤職人の岩井仁さんについて調べてみました。

後継者がおらず、蒲田の町の仲間に技を共有していると言います。

匠の職人技が絶えずに受け継がれていくといいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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コメント

  1. S.W より:

    びっくりしたのは、この名人といわれてる人が「軍手」を付けて作業をしていたこと。旋盤に限らずいわゆる「回転物」を取り扱う作業は「素手」で作業を行います。
    軍手のほころびた糸や布に切子が絡みついたりして、回転に巻き込まれることを防ぐためです。工場で仕事をする時、新人作業者がまず上司に叩き込まれることは「回転物を使った作業は絶対に軍手など保護具を付けて行ってはならない!」ということ。
    どうしても摩擦熱や熱い切子が発生する至近距離の作業をする時は、手元を切削部分に近づけなくてもいいように「専用の治具」を用意して作業を行います。
    奥さんが衣服が巻き込まれて大けがをなさったとのことですが、軍手についても同じことです。
    「一人親方」ということらしいんで、そういう部分を教わることなく、この人は大部分独学と経験努力で、スゴイ技術を磨いてきたのでしょうけど、軍手を着けて作業してることが本当に驚きました。いわゆる「一流の技術を持ったドライバーだけど、シートベルトを着けない」みたいなものです。
    この番組放映時多くの技術者がテレビで見たと思いますが、皆さん「???」と感じたと思います。
    で、翌日の工場の朝礼で上長がこう言ったはずです。「~~という素晴らしい技術者の番組が放映してたけど・・でも、絶対に軍手を着けて回転物を取り扱うな!」と。

    • taka より:

      コメントありがとうございます。そのようなことは知りませんでしたが、確かに軍手が巻き込まれたら危険ですね。教えていただきありがとうございます。

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