2021年11月28日(日)23時00分から、MBS・TBS系「情熱大陸」に、先月のショパンコンクールで2位に入賞したピアニスト反田恭平(27)さんが出演します。
反田恭平さんはどんな方なのでしょうか。
今回のショパンコンクールでは何が評価されたのでしょうか。
ショパンの出身地であるポーランドでどんな準備をしたのでしょうか。
さっそく見てみましょう。
反田恭平のプロフィールは?
本名:反田恭平(そりたきょうへい)
生年月日:1994年9月1日(27歳)
出生地:東京都
国籍:日本人
身長:173 cm、体重 73 kg
血液型:AB型
学歴:桐朋女子高等学校音楽科、桐朋音大、モスクワ音楽院留学、ショパン国立音楽大学研究科修了
職業:ピアニスト、指揮者、実業家
小学生の頃の夢はワールドカップの選手
小学校の頃は、サッカー少年で、キャプテンも務めていました。サッカーでワールドカップの選手になることが夢だったそうです。その後骨折で、サッカーは辞めてしまっています。
母親がエレクトーンをやっていたこともあり、ヤマハ教室「一音会」でピアノの練習を始めます。
12歳の頃に初めて「ショパンコンクール」のドキュメンタリーを見て、クラシック音楽界でもワールドカップのようなステージがあるんだ!と知り、以来「ショパンコンクール」のファイナルで「ピアノ協奏曲第1番」を弾くことが夢になったそうです。
コンクールでは、日本音楽コンクールの1位に入賞しています。その他にも数々の入賞を獲得しています。
デビューコンサートは2000席完売となり、その後も「最もチケットが取れないピアノスト」と言われています。
CDは「リスト」を皮切りに、数々のアルバムを出しています。
音楽院の創立を目指してオーケストラも主催!
2018年には、反田恭平さんを中心として「MLMダブル・カルテット」が創設されました。ヨーロッパのコンセルヴァトワールのような実践中心の音楽院の創立を目指し、同時にプロの演奏家精鋭集団としてもありたい、という信念の元に作られています。
入団には、ソリストとして演奏できる実力が求められています。
このグループは、2019年には「MLMナショナル管弦楽団」を経て、現在2021年に「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」と改名しています。
ショパンコンクールでの演奏曲目は?
ショパンコンクールとは?
フレデリック・ショパン研究所がポーランドのワルシャワで開催する国際音楽コンクールです。正式名称は「フレデリック・ショパン国際ピアノ・コンクール」。
第1次大戦後にポーランドが独立して10年目の1927年に第1回が開催されました。
ポーランド出身の「ピアノの詩人」と言われるピアニスト・作曲家のショパンの解釈者を発掘することを基本理念として開催されています。
スポンサーによる多額の資金で運営され、音楽コンクールの最高峰と言われています。ロシアの「チャイコフスキー国際コンクール」、ベルギーの「エリザベート王妃国際音楽コンクール」に並ぶ音楽コンクールです。
ショパンコンクールを題材にした漫画や小説もあります。
「ピアノの森」は2007年にアニメ化され、上戸彩, 神木隆之介, 宮迫博之さんが出演しており、そのサウンドトラックは反田恭平さんも演奏しています!
2021年ショパンコンクールの曲目
コンクールの曲目はピアノのみで、全てショパンの曲であることが特徴です。
曲名を貼っておきます。
第18回ショパン国際ピアノコンクール 18th Chopin Competition
1次予選 Stage I
ノクターン ロ長調 Nocturne in B major Op. 62 No. 1
エチュード ハ長調 Etude in C major Op. 10 No. 1
エチュード ロ短調 Etude in B minor Op. 25 No. 10
スケルツォ 変ロ短調 Scherzo in B flat minor Op. 312次予選 Stage II
ワルツ ヘ長調 Waltz in F major Op. 34 No. 3
マズルカ風ロンド Rondo à la Mazur in F major Op. 5
バラード第2番 ヘ長調 Ballade in F major Op. 38
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Andante spianato and Grande Polonaise Brillante in E flat major Op. 223次予選 Stage III
マズルカ ロ長調 Mazurka in B major Op. 56 No. 1
マズルカ ハ長調 Mazurka in C major Op. 56 No. 2
マズルカ ハ短調 Mazurka in C minor Op. 56 No. 3
ソナタ第2番 変ロ短調 Sonata in B flat minor Op. 35
ラルゴ 変ホ長調「神よ、ポーランドをお守りください」 Largo in E flat major “Boże, coś Polskę” (harmonization of the old version of the song for piano), op. posth.
ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄」Polonaise in A flat major Op. 53本選 Final
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Piano Concerto in E minor Op. 11入賞者披露コンサート Prize-winners’ concert
出典:https://ebravo.jp/archives/103833
マズルカ風ロンド Rondo à la Mazur in F major Op. 5
本線のピアノ協奏曲の動画はこちらです。
本当に演奏するのが難しそうな曲ですが、特に3楽章の最後の部分をとても楽しそうに弾いているのが印象的でした。
こちらのYoutubeは、ショパンコンクール入賞者のリサイタルでの、反田恭平さんの演奏です。
反田恭平さんの演奏は、聞いている人の感情を深いところから動かすような演奏ですね。
特にピアノソナタ(Piano Sonata No. 2 in B flat minor, Op. 35)はとても綺麗で感動しました。
ショパンの出身地ポーランドで音楽を学ぶ
ショパンコンクールに出たいという夢は12歳の頃からでしたが、6年前の2015年から、ショパンコンクールに出ることを具体的に意識して、準備を始めたと言います。
4年前の2017年からポーランドのショパン国立音楽大学で学び始めます。
ショパンを本当に理解して演奏するために、民族的なマズルカやポロネーズなどは特にポーランドの先生に習うべきだと考え、ポーランドへの留学を決めたと言います。
その行動力はとても凄いですね。
その他にも、遺されているショパンの書いた手紙などを読み、ショパンを少しでも理解しようと努力を続けていたそうです。
そのような努力の甲斐あって、現地でも「最もショパニスト」とコメントをもらうことになった、と言います。今回のコンクールでも、反田恭平さんのこれまでの積み重ねてきたことが演奏に表れ、評価されることとなったのでしょう。
さいごに
今回は、ショパンコンクールで2位に輝いたピアニスト反田恭平さんについてご紹介しました。
優れた芸術家であるだけでなく、夢を叶える行動力、新しいグループを作って率いていくリーダーシップがとても素晴らしい方だと思いました。
今後の活躍も楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
紅白出演が決まった素敵なストリートピアニストはこちら。
コメント