2021年9月17日、タモリさんがギネス世界記録に認定されました。
認定の理由は、「同一司会者による生放送音楽番組の最長放送（英語タイトル：Longest running live TV music show hosted by the same presenter）」で、放送音楽番組「ミュージックステーション」（通称「Mステ」）でMCを長く務めたことが評価されました。
その時にタモリさんが一番記憶に残った回として、「t.A.T.u.（タトゥー）事件」を挙げていました。
Mステをドタキャンした「t.A.T.u.（タトゥー）事件」はどんな回だったのでしょうか。
t.A.T.u.（タトゥー）はどんなグループで、なぜドタキャンしたのでしょうか。
当時の動画も見ながら振り返ってみたいと思います。
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t.A.T.u.（タトゥー）はどんなグループ？
t.A.T.u.（タトゥー）は、二人のロシア人女性リェーナ・カーチナとユーリャ・ボルコワによって構成される女性デュオのグループです。
1998年にロシアのモスクワで結成されました。
結成当時のプロデューサーはイワン・シャポワロフで、レズビアンのカップルというイメージで売り出していました。けれども、後になって二人が「実際はレズビアンではなく、その売り方は嫌だった」と告白しています。
2000年9月に、「ヤー・サシュラー・ス・ウマー（Я сошла с ума / 私はおかしくなった）」という曲で大ヒットし、一躍有名になりました。
2002年には、ヨーロッパ全土、北米でヒットし、2003年に日本に上陸することになります。
「t.A.T.u.（タトゥー）事件」の経緯は？
「t.A.T.u.（タトゥー）事件」とは
2003年6月27日、テレビ朝日の『ミュージックステーション』（通称「Mステ」）に出演予定でした。番組の冒頭に登場しましたが、実際に歌を披露する時になって、２人は突然消えてしまったのです。
代わりにミッシェルが即興で一曲演奏をしてカバーしました。
当時の動画はこちらです。
「t.A.T.u.（タトゥー）事件」の経緯
最近、朝日新聞GLOBE+副編集長である関根和弘氏が、2013年にt.A.T.u.（タトゥー）の２人にインタビューをした内容が「タトゥー後悔の10年」という記事として発刊された、とツィートしていました。
内容は、当時のMステのドタキャンは、プロデューサーのイワン・シャポワロフ氏の指示によるもので、炎上商法で話題性を上げようというつもりだったとのこと。当日、２人は突然スタジオを出るようにイワン・シャポワロフ氏に言われ、理由も分からなかったが反対もできなかった、ということのようです。
以下の事実を見ても、関根和弘氏のインタビュー内容は真実に近いのでしょう。
- t.A.T.u.（タトゥー）がMステの事件のことについて謝罪をしていること
- プロデューサーのイワン・シャポワロフ氏は二人が望まなかったのに同性愛的イメージで売り出した
- イワン・シャポワロフ氏による、Mステのドタキャンやその後の無謀な指示で、二人との軋轢があったこと
- イワン・シャポワロフ氏は、2004年に今まで起きた様々な問題の原因があるとの理由で、スポンサーから解雇されていること
朝日新聞のYoutubeに、当時を振り返って語っている本人のインタビューがありました。
当時15歳だった二人を考えると、プロデューサーのやっていたことは、完全にセクハラ・パワハラに当たるでしょう。素晴らしい歌声の持ち主と思いますので、残念です。
事件の後、日本に向けて２人は謝罪の曲を発表しています。タイトルは「ごめんなさい（Gomenasai）」です。
t.A.T.u.（タトゥー）のその後
その後は3rdアルバムまで出し、2006年には再度来日してコンサートを行なっています。
2014年のソチオリンピックでは、開会式前日のイベントに参加し、その後解散しています。
現在37歳になり、インスタで現在の姿を見せています。
さいごに
今回は、タモリの一番の記憶に残ったという「Mステ t.A.T.u.（タトゥー）事件」について書いてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また次の記事でまたお会いしましょう。
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