2021年10月も終わりとなりました。最近、人工肉が普及してきて話題になっています。
人工肉と聞くと、何だか生々しい感じもして、食べても大丈夫なのか、美味しいのか、気になりますよね。
今回は、そんな人工肉について、詳しく調べてみました!
人工肉とはどんなもの?
人工肉には2種類ある
一つは、大豆や小麦などの植物性タンパクを肉状にして加工したもので「植物肉」と言われています。肉の代わりの代替肉とも呼ばれます。
もう一つは、牛や豚などの家畜から採取した細胞を培養して肉にした「培養肉」と言われるものです。家畜を殺さないで作れるのでクリーンミートとも呼ばれます。
こちらはちょっと映画の世界のようですね。
もともと1960年代から研究はされていましたが、バイオテクノロジーが発達し「MeatTech」の技術が開発された2010年頃から本格的に実用化に向けて進みました。
なぜ人工肉が必要なのか?
2009年9月に、国連食糧農業機関(FAO)が「世界の食肉が2050年までに足りなくなる可能性がある」と発表しました。2050年に世界人口が91億(現在70億)に達すると予想され、世界中の食肉生産量を現在の約2億7000万トンから約4億7000万トンへ、2億トン増産する必要がある、とのことです。
牛肉に関して、成牛1頭を育てるのにやく6.5トンの飼料用穀物が必要で、牛のゲップによる二酸化炭素も温暖化にも影響がある、と言われています。
環境を考えると、家畜の飼育に頼らないタンパク質を作らないといけない!ということになったのです。
人工肉はどのくらい流行っているのか?
アメリカで、植物肉のビヨンドミートを使った、「ビヨンドバーガー」が大ヒットし、一気に人工肉が普及しました。アメリカは、ベジタリアンやビーガンが西海岸を中心にたくさんいますので、需要がもともとあったこともあります。
現在は、例えばカリフォルニアなどでは、多くのバーガーショップで植物肉を使ったバーガーが普通に提供されていますし、一般のスーパーで買うこともできます。
人工肉が普及するとどうなる?
環境問題に関しては、大きな解決策の一つとなるでしょう。
健康に関しては、現在は普通の肉と比べてやや塩分が高いため、長く食べ続けると高血圧になりやすく、心筋梗塞や脳卒中が増える可能性も考えられます。塩分の取りすぎには注意が必要です。
大豆や小麦の値段がどんどん高くなることが予想されます。日本はいずれも自給率が低く輸入に頼っていますので、これから自給率を増やす方向性を考えた方が良いでしょう。
さいごに
今回は、最近注目されている人工肉について書いてみました。
今後人工肉はどんどん一般的になると思われます。まずは一度食べてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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