2022年1月11日(火)20時57分から、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、「細尾商店」西陣織の織物職人の金谷博さんが紹介されます。
世界の名だたるデザイナーから指名を受ける金谷博さんはどのような職人なのでしょうか。
早速見ていきましょう。
細尾真孝社長と、細尾の店舗についてはこちら。
金谷博/西陣織の織物職人の経歴・プロフィール
金谷博の経歴・プロフィール
本名:金谷博
生年月日:1953年?(68歳)
出身地:?
国籍:日本人
職業: 「細尾商店」西陣織の織物職人
金谷博さんは、京都で300年以上の歴史を持つ「細尾商店」で西陣織を製造する織物職人です。
色々調べてみましたが、それ以外のプロフィールなどの情報は詳細を確認することができませんでした。
金谷博と西陣織
金谷博は西陣織の製織を担当している
西陣織は、織り上がるまでに多数の工程を必要とし、大きく分けて約20もの工程があると言われています。
大きく分けると、「企画・製紋」「原料準備」「機準備」「製織」「仕上げ」の工程に分かれ、それぞれ独立した仕事で専門の職人さんが担当します。
一部では機械も使用しますが、「人の手」を必要とする作業がほとんどで、膨大な時間がかかります。
職人同士の間には長年積み上げられた信頼関係があり、それによってよりより西陣織ができると言います。
金谷博は織物の製造工程に革新をもたらした技術者
金谷博さんは、織物の設計図である「紋意匠図」をデジタル化するために専門のソフトウェアを開発し、紋織物の製造工程に革新をもたらしました。
平安時代からある西陣織では、紋意匠図を紙とペンで職人さんが丁寧に作成していました。
考えただけでも気の遠くなるような作業ですが、この工程にコンピューターを用いる方法を導入したのが金谷博さんです。
それでも、西陣織の作業のほんの一部を自動化できただけ、とのことです。
伝統技術の製品は本当に手間をかけて作成されるのですね。
業種同士のコミュニケーション力が工房の武器となる
金谷博さんは、西陣織の世界に入り、初めは織機の扱い方を身につけるため無給で工房に通ったそうです。
そして、自ら職人として西陣織製造に関わるうちに、業種同士のコミュニケーション力が非常に重要だということを学びました。
西陣織産業は高度に分業化されていますが、それぞれの専門職の人々とどれだけ深い関係を持てるか、それが工房の武器に繋がる、と言います。
これはどの職種に関しても共通して言える、大切なことですね。
金谷博の海外進出についての考えは?
2006年、パリで開催される欧州最大のライフスタイル見本市「メゾン・エ・オブジェ2006」に出展しました。
ソファーとタペストリー照明を、お殿様が着る織物「お召し」を作る技法を用いて製造したそうです。
金谷博さんは、最初は海外に作品を出すことについて、抵抗もあった様子です。
けれども、イタリアなど海外のプロフェッショナルな織物技術者なら、その価値を理解してくれるだろうという思いと、日本の伝統技術を用いた作品を海外の方々に評価してもらえるのが楽しみという思いで、参加したそうです。
金谷博さんは、織物技術者として、西陣織を「世界でいちばんマニアックな織物」と表現しています。
その後は、海外との共同制作の中で学ぶことも多くあり、現在は「西陣織を世界に通用するものにしたいという一心で日々製造している」とのことです。
海外の評価
現在、西陣織のテキスタイルは、世界の一流ブランドであるシャネル、エルメス、カルティエ、ディオールなどの内装にも使用されています。
「細尾」の西陣織は、12代目の細尾真孝社長のもと、海外のアーティストとのコラボレーションなど積極的に行なっています。
細尾真孝社長と、細尾の店舗についてはこちら。
さいごに
今回は、「細野商店」西陣織の織物職人の金谷博さんについてご紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
過去の「プロフェッショナル仕事の流儀」はこちら。
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